2015.02.26

中小企業海外投資セミナー講演 関東学院大学中小企業海外投資研究会

「新段階に入った中小企業の海外進出インド・インドネシアからメキシコ投資への展開」というセミナーで、私は講演タイトル「中小企業の海外人材難と対応策~金型を事例とした技術”電承”」というお話しをいたしました。国内製造業様の海外工場視察・調査実績から、黒字化のための原価低減、海外工場運営・企業成長のための技術戦略についての内容です。弊社は2013年から企業再生ファンド様の依頼で、企業買収やM&Aの「対象企業様の目利き診断」、買収後の「改善・改革に向けた技術コンサル」を手掛けてまいりました。日系企業様の中国工場やタイ、インドネシアへ出向き、実際の工場、金型、生産、管理システム、5Sなど幅広く調査し、その結果をまとめて利益化と成長に向けた計画立案、実際の改善・改革指導を現在も継続して行っております。その経験から、まずは海外進出の前に、国内工場で儲かる仕組みにすること。国内でも儲からないのに海外で人件費の安さだに頼った進出は失敗する。という結論です。それと、Tier2や金型メーカ様などの中小企業の場合、利益化のネタは殆ど社内にあるということ。たとえば、タイ・中国などの成形工場では、平気で「バリ取りライン」や「成形機の横でバリ取り作業」をしている。金型をメンテすると50万円、金型保有30型とすると年間1500万円かかるが、バリ取り人は月給2万円、10人集めても20万円。年間240万円。目先に走り、海外工場の金型メンテナンスはどの会社もほとんど実態がない。おまけにバリ取りによる成形品不良や外観不良など多発している。概ね会計上仕損費は5%程度だで5000万円とすると実は3倍の1億5000万円損している。お金だけでなく、品質監査に落ち、取引先から信用を失い、売り上げが低下する。この現象は、プレスや鋳鍛造といった業種もも保々同じ傾向だった。海外進出の前に国内の利益化、人材育成、技術開発をしっかり建て直す必要がある。現地任せでない体制ができてないと安易なメキシコなどへの進出は失敗するだろう。ちょうど、国内回帰の傾向もあるので、是非、日本マザーセンター強化の取組をご提案したい。昭和のものづくりから平成のものづくりへの進化。KMCはそのお手伝いをいたします。今回の講演にあたり、このような貴重な機会をアレンジして頂いた関東学院大学清教授、事務局の笠木さん(元HONDA国際業務室長・購買部長)、久々にお会いした恩師松島さん(元HONDA副社長)に心から感謝申し上げます。また、会場にお越しいただいた皆様のますますのご発展をお祈りいたします。 株式会社KMC代表取締役社長 佐藤 声喜